今回は前回の使い方を踏まえて実際に自分が使用している「JL」ファイルを紹介します。
地上波サザエさん用
SET HCSP 1
Call “JL_set_フラグ指定標準.txt” # フラグによる動作
Call “JL_標準.txt” # 実行
AutoDel E -7.0 -5.0 -9.0 -code 1 -Nauto 1
AutoDel S 493.0 492.0 494.0 -code 1 -Nauto -1 -EndLen 7.0 6.0 8.0
では、上から見ていきましょう。
とその前に今回はフラグ指定を使っていますので、フラグ指定について解説をします。
フラグ指定とは
フラグ指定とは、あらかじめ設定されているカット・追加パターン集のことです。このパターン集には名前が付けられており、SET ○○で呼び出す準備ができます。
このSETだけでは準備でしかありませんが、そのあとにCall “JL_set_フラグ指定標準.txt”と書くことでパターン集が読込まれ、フラグが実行されます。
なおフラグ集は「JL_set_フラグ指定標準.txt」に書いてあります。
コード解説
「SET HCSP 1」は上述の通りフラグ指定のコマンドになります。内容は「最初の番組提供認識をしない」になります。
これは提供がSponcerと認識されることでL(ロゴ有区間)がずれるのを防ぐためです。
例を挙げるといかになります。
フラグ有の判定 | フラグ未指定の判定 | ||
L | ロゴ1つめ | L | ロゴ1つめ |
L | ロゴ2つめ | Sponcer | 提供 |
L | ロゴ3つめ | L | ロゴ2つめ |
フラグ指定がない場合Sponcerがご認識される場合があり、その場合下の行のAutoDelが意図せぬ一になることがあるので、それを防ぐために入れています。
「Call “JL_set_フラグ指定標準.txt” # フラグによる動作」は上のフラグ動作の実行を行っています。
「Call “JL_標準.txt” # 実行」は標準の処理を行っています。これを行わなかった場合、フラグのSponcerを読み込まないようにするという処理が行われているだけで、CMの解析は行われません。
「AutoDel E -7.0 -5.0 -9.0 -7.0 -5.0 -9.0 -Nauto 1」は前提供のカットです。
サザエさんの場合はOPから地続きなのでここの判断は人によるかと思います。
自分はカットすることにしたので、一つ目のロゴ「-Nauto 1」の終わり「AutoDel E」から-7秒付近「-7.0 -5.0 -9.0」の無音シーンチェンジでカットの処理を実行「-code 1」しています。
「AutoDel S 493.0 492.0 494.0 -code 1 -Nauto -1 -EndLen 7.0 6.0 8.0」は予告前の提供カットです。
こちらはCパートED、提供、予告とずっとロゴが続くので、Cパートを基準に考えています。
Cパート=最後のロゴ「-Nauto -1」開始から493秒後付近「AutoDel S 493.0」を基準に7秒後前後「 -EndLen 7.0」に無音シーンチェンジがあればカットを実行「-code 1」しています。
終わりに
今回は「サザエさん」という決まったフォーマットの作品の一例を出してみました。
フォーマットが決まっているので、録画して試しても同じ結果がでますので、読んでもわからない方は試してみてはどうでしょうか。
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